オンラインカジノの事件簿(過去の事件と判例)

オンラインカジノ事件簿 オンラインカジノ入門

オンラインカジノを舞台にした事件というのも実際に過去に起きているのも事実で、その判例というものはオンラインカジノプレイヤーにとっては今後の指針にもなる大事な要素。

オンラインカジノの過去の事件を知ることでオンラインカジノが法律面ではどういうものなのか、どう対応されているのかが理解できるのでぜひ確認しておきましょう。

日本初!オンラインカジノ運営で逮捕者が!「ドリームカジノ」

2016年6月10日に日本国内では初の逮捕事例となったオンラインカジノ運営者の逮捕劇が起きました。

賭博容疑で運営者5人が逮捕された事件なのですが、その内容はというと表向きは海外の会社になっていたオンラインカジノサイトの「ドリームカジノ」の運営が実は日本の会社が行っていたのではないかということで逮捕に至ったという事件になります。

日本でのカジノ運営は刑法の賭博罪で認められていないので、日本人運営者が逮捕されるのは当たり前といえば当たり前の話です。

ただし、この事件ではプレイヤーに逮捕者は出ていません

また、突然閉鎖になったドリームカジノでの払い戻しは別のオンラインカジノを通じて返金されたということです。

未払いのまま閉鎖「お台場カジノ」

2009年末にお台場カジノが突然閉鎖され、プレイヤーの資金を出金することができなくなりました。

いわゆる「夜逃げ」的な事件で現在でもユーザーには未払いのままという事件になります。

お台場カジノは日本語対応のオンラインカジノとしても当時は人気があったカジノですが、閉鎖前にも前兆があり、払い戻しが遅延するようになり、サイトリニューアルをしたタイミングでゲームにログインができなくなるといった不備が生じていました。

その後、最終的にはサポートにも連絡がつかなくなり閉鎖に至るという経緯になります。

お台場カジノで採用されていたゲームソフトウェアのプレイテックや、ライセンス発行をしていたファーストカガヤンがこの事件を機に信頼性を疑われる存在になってしまったという経緯もあります。

プレイヤーが初めて逮捕された事件「スマートライブカジノ」その結末は?

今までのオンラインカジノに関わる事件ではプレイヤーに逮捕者が出ていませんが、このスマートライブカジノの事件ではついにプレイヤーの逮捕劇が起こります。

 海外のインターネットのカジノサイトで賭博をしたとして、京都府警は10日、賭博(単純賭博)の疑いで ~中略~ 3人の容疑者を逮捕した。府警によると、無店舗型のオンラインカジノの個人利用客が逮捕されるのは全国初とみられる。
参照:産経WEST

この事件のカジノサイトの「スマートライブカジノ」は英国の企業でキュラソーライセンスを取得していたので合法なオンラインカジノです。

しかし、日本の警察が逮捕に至った経緯には以下のような要因があるといわれています。

  1. 日本人女性のディーラーがゲームがある
  2. 日本語専用のチャット機能がある
  3. 営業時間が日本時間の毎週木~日曜日の17時~翌25時までと完全に日本人向け

このような要因が日本人に特化したカジノサイトと判断され、国内で運営しているのではないかと容疑をかけられたことでプレイヤーの逮捕にも至ったといわれています。

そして、この事件の結末が驚きの結果になります。

3人のうち2人は略式起訴に甘んじることで罰金刑になりましたが、1人は罪を認めずに裁判を起こしました。その結果、なんと不起訴(無罪)になったのです。

その理由は賭博罪の必要的共犯という考え方にあり、簡単にいうと賭博は開帳者と遊技者の両方がいないと罪として認められないということになります。

海外の法律で合法である開帳者(カジノ運営会社)を取り締まれないのに遊技者(プレイヤー)を取り締まることはできないということになったわけです。

この事件の詳細をこの事件の弁護をした津田岳宏弁護士が自身のブログで綴っていますのでぜひ参考にしてみてください。

『不起訴の勝ち取りーオンラインカジノプレイヤーの件』
賭博罪を専門とする弁護士として,新年早々非常に嬉しい結果を出すことができた。私は昨年から,いわゆるオンライカジノをプレイしたとして賭博罪の容疑を受けた人の弁護…

ちなみに略式起訴とは裁判などの手続きを省略することで軽い罰金刑などで釈放され、終わらせることができる方法なので2人はそれに甘んじたわけですが、実際に裁判を起こせば不起訴に終わったことでしょう。

この事件の判例があるためにこれからのオンラインカジノのプレイヤーに対して万が一、逮捕劇が生まれたとしてもしっかりとした合法オンラインカジノであれば同じような判決になる可能性が非常に高くなったといえる重要な判例が生まれた事件でもあるのです。

まとめ

このようにオンラインカジノ関連の事件では、いろいろなケースで起こっていますが、基本的には開帳者を取り締まることが賭博罪の主目的ですので、プレイヤー側はあぶないオンラインカジノには近寄らないことが賢明な策となります。

スマートライブカジノの事件ではプレイヤーが不起訴になったことに目がいってしまいがちですが、もうひとつ注目しなければならない点があり、それはオンラインカジノがたとえ海外運営の合法カジノのサイトだとしても、日本人向けに特化された仕様になっているカジノサイトは危険だということです。

ですから、オンラインカジノを選ぶときは慎重に本当に大丈夫なのか確認してからプレイをしましょう。

オンラインカジノを選ぶときのポイントはこちらの記事で紹介させていただいています。

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